
キラキラネームと呼ばれる変わった名前が世に出てきて久しい日本ですが、苗字についても結構変わった読み方をするものや変わった漢字を使うものがあったりします。
例えば勅使河原(てしがわら)や御手洗(みたらい)なんてのは読み方を知らないと読めないですが、知っていたら読めるなんて苗字だと思います。
他にも素麺(そうめん)や鰻(うなぎ)なんていう食べ物と同一の読み方をする苗字だったり、 無量塔(むらた)、砂糖(さとう)といった普通は村田、佐藤といった書き方をする苗字の漢字違いのパターンもあったりして混乱を呼ぶこともあるかと思います。
しかし、最近になって更に衝撃的だった苗字の種類を発見したので、本日はそのことについて書こうと思います。
日付を苗字に持った人!実は結構います
最近知って衝撃的だったのは日付を苗字に持つ人たち。
日付というのは文字通りカレンダーの日付のことで、有名どころだと五月(さつき)とか五月女(さおとめ)といった苗字のこと。
これらは月が入っている苗字になりますが、更に日付まで入った苗字というのが存在するのです。
例えば四月一日書いて読みは「わたぬき」だったり、六月一日(六月朔日)と書いて「うりはり」「むりはり」「くさか」と読んだり、八月一日(八月朔日)と書いて「ほずみ」「はっさく」「やぶみ」といった苗字が実在しており、日付の読み方通りには絶対読めない一筋縄ではいかない苗字の人たちとなります。
上記のような苗字は普段日付として読んでしまう漢字なだけに、いきなり出会ったら衝撃的ですよね。
学校の先生なんかをしていると毎年新しい生徒が入学してくると思いますが、上記のような日付を苗字に持つ生徒がいたら読み方を知らないと読めないと思います。
そう思ったら先生たちは大変だ。。。
八月十五日は何と読む?由来を調べたら素敵だった
日付を含んだ苗字の中でも個人的に衝撃的だったのが「八月十五日」という苗字。
「はちがつじゅうごにち」さん?と普通に読もうにもどうにも読んではいけないと思いますし、間違いなく読み方は違います。
そこでこの苗字を何と読むのか調べてみたところ、なんと「なかあき」もしくは「あきなか」と読むとのことでした。
文字からは全く想像できない読み方だなあと思って由来も調べてみると、なんと「中秋の名月」に関係する読み方だそうです。
「中秋の名月」がもともと「陰暦8月15日の満月」を示しており、1年で1番美しい月と呼ばれていることから「八月十五日」=「中秋の名月」=「なかあき」「あきなか」と繋がったいくんだそうですよ。
八月十五日以外にも同じような理由から「十五月」を「もちづき」と読むこともあるとのことで、やはり満月を意味する読み方となっています。
お月見を見ているときに中秋の名月の話をした後に「八月十五日って書く苗字があるんだけど何て読むか知ってる?」と聞いてみて、読み方を教えると喜ばれるかもしれませんね。
竹取物語の八月十五日もやはり綺麗な月を表している
苗字とは少し違い余談になりますが、かぐや姫との相性でも親しまれる「竹取物語」でもやはり八月十五日というのは中秋の名月に習って素敵な月が見えることを表現しています。
その表現というのが「八月十五日ばかりの月に出でゐて、かぐや姫いといたく泣き給ふ。人目も今はつつみ給はず泣き給ふ。これを見て、親どもも 」
こちらに出てくる八月十五日は「はづきもち」と読まれます。
中秋の名月と呼ばれる月がいかに美しいのかということを表現する一文だと思いますが、八月十五日という漢字に日付以外にも多くの読み方があることに驚きですよね。
まとめ
普段の生活の中で関わりのある人たちの苗字というのは読み間違えると失礼にあたるもの。
鈴木や山田、伊藤、佐藤といった苗字ばかりではなく変わった苗字というのも多く存在していると思うので、八月十五日という苗字以外にも読み方が難しい漢字は抑えておけるととてもカッコいいですし素敵だと思います。
読み方が難しい苗字を持つ人たちは「間違えても仕方ないな」と思いながら生活していることがほとんどなので、間違った読み方をされたとしても怒ることはほぼほぼないと思いますが、読み方を一発で当てられたらとても嬉しいですし、印象に残ります。
かく言う筆者も下の名前の漢字が難しく読み方を間違えられる事も多いですし、「なんて読むの?」と聞かれることも多いですが、初対面からいきなり正解で読むことができた人というのはとても好印象ですし、できる人だなという印象を持ちます。
そういった意味でも難しい読み方をする苗字というのは知っておくと良いことがたくさんですので、色々と押さえてみてはいかがでしょうか?