
バレーボールの世界選手権、通称世界バレー2018が開催されるまで3ヶ月を切りました。
今回、男子はイタリア、女子は日本での開催とのことで久々に日本での開催が話題となっています。
ほぼ横浜アリーナで日本戦をやるだけに、横浜アリーナには人が押しかけるでしょう。関東近郊に住んでいる人、うらやましいー。
さて、世界バレーの組み合わせが決まり、日本はプールAに入りました。ここから上位4チームが2次ラウンドへ進出するとのことで、大きな期待がかかっています。
同じAプールの国を見てみると日本は世界ランク6位で、トップなので大丈夫かと思ったのですが、ここで疑問。
最近、そこまで上位入賞していないのに6位?もうちょっと下ではないのか?
そう、昨年もそうでしたがアジアでの戦いはともかくときて世界バレーレベルとなると最近の大会では日本は10位前後と少し苦戦中なので、6位は流石に高すぎでは?と思ったのです。
そこで今回はバレーボールの世界ランクの付け方について調べてみました、
目次
世界ランクを決めているのは国際バレーボール連盟!ポイント制で決められる!
バレーボールの世界ランクは国際バレーボール連盟、通称FIVBという組織によって決められます。
世界ランクはポイント制で決められており、多くのポイントを持つ国が上位になるというランキングになります。
そしてポイントというのは直近の国際大会何試合かの結果で決められる為、FIVBが主催する国際大会(4年ごとに開催の「世界選手権」「夏季五輪」「ワールドカップ」、毎年開催の「ワールドグランプリ」「ワールドリーグ」)、FIVB傘下の各大陸連盟が主催する国際大会(2年ごとに開催の「大陸選手権」)の終了直後に、更新されるものとなっている。
その為、今回の世界選手権2018の後に新たなランキングが更新される事となるということです。
ちなみに各大会のポイントというのは以下のように割り振られており、ポイントの有効期限が存在しています。
FIVB主催大会のポイント |
|||||||
最終 順位 |
世界選手権 | 夏季五輪 | ワールドカップ | ワールドグランプリ | ワールドリーグ | 大陸選手権 | |
(男) | (女) | (男・女) | (男・女) | (女) | (男) | (男・女) | |
1位 | 100 | 100 | 100 | 100 | 50 | 30 | |
2位 | 90 | 90 | 90 | 90 | 45 | 26 | |
3位 | 80 | 80 | 80 | 80 | 40 | 22 | |
4位 | 70 | 70 | 70 | 70 | 35 | 18 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
5位 | 62 | 62 | 45 (5位タイ) |
50 | 30 | 14 | |
6位 | 56 | 56 | 40 | 25 | 10 | ||
7位 | 50 | 50 | 30 | 15 | 5 (7位タイ) |
||
8位 | 45 | 45 | 25 | 12 | |||
9位 | 40 | 40 | 15 (9位タイ) |
5 | 10 | 3 (9位タイ) |
|
10位 | 36 | 36 | 5 | 8 | |||
11位 | 33 | 33 | 5 (11位タイ) |
5 | 7 | ||
12位 | 30 | 30 | 5 | 6 | |||
13-14位 | 25 (13位タイ) |
25 (13位タイ) |
4(13位)、3(14位) | 2 (13位タイ) |
|||
15-16位 | 2(15位)、1(16位) | ||||||
17-18位 | 20 (17位タイ) |
||||||
19-20位 | 20 (19位タイ) |
||||||
21-22位 | |||||||
23-24位 |
ポイントの有効期限
4年間 - オリンピック、世界選手権、オリンピック大陸予選、オリンピック最終予選、世界選手権予選
2年間 - ワールドカップ、大陸選手権
1年間 - ワールドリーグ、ワールドグランプリ
上記の基準が決まっているため、現在の日本代表は男子、女子でそれぞれ以下のようなポイントを獲得していることになります。
男子の獲得ポイント
合計76ポイント
ワールドグランプリ2017・・・20ポイント(14位)
オリンピック(2016)・・・2ポイント(予選敗退)
ワールドカップ(2015)・・・40ポイント(6位)
世界選手権2014・・・14ポイント(予選敗退)
女子の獲得ポイント
合計 182ポイント
ワールドグランプリ2017・・・32ポイント(7位)
オリンピック(2016)・・・50ポイント(5位)
ワールドカップ(2015)・・・50ポイント(5位)
世界選手権2014・・・50ポイント(7位)
今回は世界選手権2018になりますので、今回の結果をもとに改めて4年前の世界選手権2014の結果から更新されるということになります。男女ともに3次ラウンドまで進む事ができればポイントが更新されることになるのでぜひ進めてほしいものですね。
男子は奇跡的に上位に入ることができたワールドカップのポイントがきいているようですが、今回の世界選手権では既にリーグ戦に駒を進めていますので、少なくとも25ポイントは入手するようです。よって次回の世界ランキングは他国次第ですが既に上がるであろうことが想定されます。
女子は前回7位という成績を残していますので今回は3次ラウンド以上に進むのが必須となってきます。もし2次ラウンドで敗退してしまうと獲得ポイントは下がり、世界ランキングは低下することが予想されます。
世界ランキングがすべてではないですが、日程的にも過密となりがちなグラチャンの予選を免除されたりと世界ランキングが上位になることで得られるメリットも大きいため、下げないように結果を残してほしいところです。
世界選手権の順位の決め方は?世界バレー2018の結果でどう動くか予想!
今回の世界バレー2018では男子と女子それぞれ以下の国が参加しており、意外にも世界ランクが下位のチームも参加してきています。
男子
国 | 世界ランク |
ブラジル | 1 |
アメリカ | 2 |
ポーランド | 3 |
イタリア | 4 |
ロシア | 4 |
カナダ | 6 |
アルゼンチン | 7 |
イラン | 8 |
フランス | 9 |
セルビア | 11 |
日本 | 12 |
エジプト | 13 |
ブルガリア | 14 |
ベルギー | 15 |
オーストラリア | 16 |
キューバ | 16 |
フィンランド | 18 |
中国 | 20 |
スロベニア | 23 |
チュニジア | 24 |
オランダ | 25 |
プエルトリコ | 29 |
カメルーン | 30 |
ドミニカ共和国 | 38 |
女子
国 | 世界ランク |
中国 | 1 |
アメリカ | 2 |
セルビア | 3 |
ブラジル | 4 |
ロシア | 5 |
日本 | 6 |
イタリア | 7 |
オランダ | 8 |
ドミニカ共和国 | 9 |
韓国 | 10 |
アルゼンチン | 11 |
トルコ | 12 |
ドイツ | 13 |
プエルトリコ | 13 |
タイ | 16 |
ブルガリア | 17 |
カメルーン | 18 |
カナダ | 19 |
カザフスタン | 21 |
アゼルバイジャン | 24 |
キューバ | 25 |
メキシコ | 26 |
ケニア | 33 |
トリニダード・トバゴ | 34 |
今回の世界選手権では3次ラウンドまで進むとベスト6が確定するため、まずはそこを目標とする必要があります。
また1次ラウンドの成績は2次ラウンドに引き継がれる事から、1次ラウンドと2次ラウンドの総合の勝敗数が2次ラウンドまでで敗退したチームの順位に影響するため、1つでも多く勝利を手にしておくことも重要です。
ちなみに各プールの順位は勝敗数が優先されるのですが、それ以降の優先順位は勝点⇒セット率(総得点セット/得失点セット)⇒得点率(総得点/総失点)の順になります。
更に上記の得点率まで並んだチームの場合は最新の直接対決の結果をもって順位を決定することとなるため、やはり勝敗というのが順位に作用することになります。
2015年より勝点以上に勝敗が優先されるようになった結果、現在の方式となっているため、とにかく「勝てる」チームであることが重要ですね。
今回、男子はすでに前回の結果を上回る結果を出していることから、順位上昇する確率の方が高いかと思われます。女子はとにかく3次ラウンドまで進む事が重要で、そこまで進めば大きな変動はないかと思われます。
ただし、近年の大会で上位に必ず入っているセルビアは前回の世界選手権では7位の為、大きく順位を伸ばしてくる可能性があります。またイタリアは前回の世界選手権は4位でしたが、ネーションズリーグの勢いで上位に食い込んでくると大きな変動がありそうです。逆に中国はネーションズリーグで調子が悪かった為、世界選手権も落としてしまうと前回2位から凋落することとなるため、大きな順位変動を起こすことになります。
ただし、毎回世界選手権やワールドカップといった国際大会に標準を合わせてきているチームがほとんどなので、ネーションズリーグ以上の力を出してくる上位チームが多いことが予想されます。
よって、日本が3次ラウンドを勝ち取ることができれば、中国が1次ラウンドか2次ラウンドで敗退するかつイタリアが上位に食い込むといったことが起こらない限り大きな順位変動は起こらないでしょう。
世界バレー2018で世界ランクを上位に!!
男子バレーはすでに前回ポイントを上回る成績を収めた為、1次ラウンドも勝ち進んでぜひ勢いに乗せてほしいところ。
女子は近年、一時期に比較すると少し低迷しているように見えるので、今回注目の黒後愛選手を中心に大きく飛躍してほしいところ。日本開催というところも注目の為、結果を残してほしいところですね。
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