近年の外国人観光客が関西へ訪れる数は増加の一途をたどり、街中でも多くの外国人を見かけるようになりました。

大阪や京都は人気の観光地のため、多くの外国人が訪れているのですが、その楽しみ方は日本人の観光とは一味違うようです。

そんな関西の外国人に人気な観光地を「関西人が知らないKANSAI」というテーマで池上彰が紹介していきます。

伏見稲荷神社と稲荷山の隠された楽しみ方

まずはじめに紹介されたのは京都にある伏見稲荷神社。

伏見稲荷と言えば千本鳥居が有名で、名だたる観光地を抑えて訪問者第1位に輝いているのだそうです。

そんな千本鳥居は多くの外国人が訪れ参拝し、写真を撮影していくようですが、皆さんは写真はどのように撮影されますか?

多くの人は鳥居の全体がうつるように前にたって撮影するか、千本鳥居の奥行がわかるように多くの鳥居が撮影できるように少し引いて撮影するのではないでしょうか?

しかし、外国人の写真の撮り方は日本人とは一風違い、鳥居に書かれている漢字が写るように撮影するのだそうです。

よく日本語が書かれているTシャツを着ている外国人を見かけますが、やはり漢字と言うのも外国人にとってはクールでかっこいい文字で写真映えするそうですよ。

伏見稲荷大社の鳥居は3日に1本建てられている!?紅い理由や値段は?

そんな伏見稲荷の代名詞ともなっている千本鳥居。

いつ訪れてもピカピカに赤く輝いているので「いつ建てられているのだろう?」と疑問に思う人も多いのではないでしょうか?

そもそも鳥居を建てるのにどれぐらいお金がかかるのかも気になるところですよね。

実は伏見稲荷の鳥居は3日で1基建てられているということで、古くなったものは奉納されてお焚き上げされるのでどんどんと新しい鳥居が建てられているそうです。

そのため、常に新しい鳥居が建てられ、古いものはどんどんと奉納されているので景観も美しい状態を保っているのですね。

鳥居を作っているのは長谷川工務店という工務店さんで、代表の長谷川實さんは何と26代目!代々受け継がれている家業として歴史を守っています。

鳥居が紅く輝いている理由は光明丹という「鉛丹の別称で古くから用いられた日本画の赤色顔料」を用いている為で、昔からの伝統だそうです。

黄みをおびた朱色で、化学名称は四酸化三鉛と言います。

ちなみに鳥居の5号サイズは17万5000縁、10号は130万円以上し、奉納場所によって初穂料に違いがあることから更にお金がかかる場合もあるようですね。

5号~10号の鳥居で以下のように値段が分かれています。

伏見稲荷の参拝は千年鳥居より奥の参拝も可能!

カリスマガイドの西さんがおすすめする4つのポイントとは?

1つ目の鳥居の手前にある2匹の狐。2匹の狐が輪を作っています。

輪をお賽銭が通ると願いが叶うのだそうです。

成功するまで何度も挑戦していいのだそうです。

NARUTOの九尾をイメージして書いた!という感想があったり、伏見稲荷大社がNARUTOの舞台に似ているから来てみたいという話もあるようです。

山の中に点在する小さな社。

稲荷山の中腹にたたずむ稲荷社。

和ロウソクを使って勝負事に強くなるよう願いをかける

ポイント3は四ツ辻

鳥居と京都の街並みを見下ろすことができ、とても美しい絶景を楽しめるとのことで人気だそうです。

昼間だけでなく夕方には西日、夜には夜景も楽しめる絶景スポット!伏見稲荷大社は24時間入る事ができるので、大人気のポイントだそうです。

最後に4つ目のポイントは「一ノ峰」

山頂にある「一ノ峰」にはおみくじが引けるポイントがあるそうで、しかも無料でひけるのだそうです。

大大吉や凶後吉といった普通のおみくじにはない

その昔、貴族が稲荷山の一ノ峰まで登って戻ってくる遊びがあったと紫式部が枕草子にも書いていたとのことで、日本の伝統的な遊びの一環でもあったようですね。

稲荷神社のご神体は山!

そもそも稲荷というのはイネ(稲)、ナリ(成)の事を表しており、稲がたくさん成りますようにと五穀豊穣を願う農業の神様の事。

狐というのは神様の遣いのため、狐自身が神様というわけではないのだそうですよ。

外国人が注目する大阪の有名スポットとは?

当り前のように通り過ぎている大阪の街ですが、外国人が注目する大阪の有名スポットというのがいくつもあるそうです。

大阪駅南の水時計。

実は世界で最も美しい12の時計にも選出されており、あの有名なイギリスのビッグベンと並ぶ時計だそうです。

大阪の地下街には要注目!

ベーカリ&カフェ ブルージンの猫食パン。

店の外にトイレに行くと帰りに自分のいた店に帰れない。

梅田の迷宮。樹海より難しい!と海外でも話題だそうです。

大阪というのは計画的に地下街を作ったわけでなく、人気があったため多くの企業がこぞって地下街を作ったため

和歌山の洞窟

次に紹介されたのは和歌山。

実は昨今、和歌山の洞窟に外国人が殺到しているとのことで、多くの洞窟観光が流行っているようです。

和歌山と言えば白浜のイメージが強いですが、海だけでなく洞窟も各所に点在しているとのことで外国人に人気のスポットなんですね。

三段壁洞窟

和歌山には年間5万人以上の外国人が訪れる洞窟があるとのことで、それが三段壁洞窟

三段壁洞窟は白浜近くにあるため、海も見ることができる位置にあり、洞窟自体の入場料1300円とのことで日本人には敬遠されがちだったようですが、外国人は絶対に行くというぐらい人気スポット!

洞窟にエレベーターで行けるのはこの三段壁洞窟だけで、実にビルの12回分の高さを降りるそうです。

平安時代の海賊「熊野水軍」が船を隠していた洞窟だと話題!

洞窟の中に大迫力の波しぶきが目の前に表れ、間近で見ることができるのも人気の秘密だそうです。パワースポットとしても人気なんですね。

ちなみに入場券はコンビニで前売り券を購入できるそうで、前売り券は1000円で購入できるそうなのでお得に行けますよ。

千畳敷というスポットがあり、

那智勝浦町にあるホテル浦島

続いてのスポットは年間4万人以上の外国人客が宿泊するホテル浦島!

年間4万人が増えた理由はマグロの解体ショーだそうですが、更に人気になった秘密は洞窟温泉!

100%天然ものの洞窟温泉は源泉かけ流しの温泉として非常に珍しいのだそうです。

平安時代に熊野詣に訪れた貴族が疲れを癒したというゆかりある場所でもあり、

円月島

続いてのスポットは円月島。

円月島の真ん中に空いている穴は海の浸食によってできた海食洞という昔ながらの洞窟。

円月島の真ん中の穴に夕日が差し込む絶景はとても有名で、多くの観光客でにぎわっています。

天候や気候にも左右されるため、年に数回しか見られない奇跡の絶景と言われているとのことです。

春分の日と秋分の日の前後のみ。

外国人絶賛!関西人が知らない関西麺グルメ!

関西人がまだ注目していない関西のお店をブラマヨの小杉が回る企画。イタリア人が絶賛するパスタ、中国人が絶賛する麺、スペイン人が絶賛するパエリアを提供するお店など美味しそうなお店を多く紹介してくれました。

尼崎の武庫之荘にあるカサレッチョ

パスタの本場であるイタリア人が絶賛するパスタがあると言われる尼崎の武庫之荘にあるカサレッチョというお店。

本場のイタリア人が絶賛し本当の味と言うアマトリチャーナが絶品だそうです。

ちなみに日本人に一番人気はグアンチャーレをラードで炒めて、ペコリーノチーズ・ロマーノチーズを絡めるカルボナーラ。

店主曰くカルボナーラに玉ねぎやピーマン、生クリームが入る事はありえないのだそうです。

阪急武庫之荘駅のすぐ近くで歩いて5分ぐらいなので、すぐに行くことができます。

アマトリチャーナはトマトベースのパスタで、とっても歯ごたえ抜群の絶品パスタだそうですよ。

奈良にある王楽園(わんらくえん)

わざわざ中国人が食べに訪れる奈良にあるお店「王楽園」

大阪からビャンビャン麺という麺を食べに訪れるのだそうです。

秦の始皇帝が書いてくれたと言われているビャンビャン麺という字はパソコンで変換できない57画という1番画数が多いとされる漢字を使うようです。

ビャンビャン麺自体はとっても太い1本麺とのことで、調理中nまな板にビャンビャンと叩きつけることから来ているとのこと。

ビャンビャン麺は誕生日の時に一気に食べると長生きできるという伝説があるようで、番組では小杉が挑戦していましたが酸味と絡みがきいている麺を一気に食べることは無理!!とのことでした。

王楽園は近鉄奈良線の学園前駅駅前にあるお店で、大阪から中国人がわざわざ通うほどに美味しいとのことなので一回行ってみたいですよね。

スペイン人絶賛のパスタで作るパエリアがある大阪天満「カンバッシー」

続いて紹介されたのはスペイン人が絶賛するパスタで作るパエリアがあるという大阪の天満にある「カンバッシー」というお店。

ここで人気になっているのはスペインで人気なフィデウアというパスタを使ったパエリア!

日本ではスペイン料理と言えばパエリアというイメージですが、バルセロナがあるカタルーニャ地方ではフィデウアの方がパエリアよりも人気があってよく出てくるのだそうです。

この「カンバッシー」が人気の秘密の1つにマスターの奥さんの実家がカタルーニャということがあるそうで、本場から食材を送ってもらって提供されているまさに本場の味を提供してくれるお店との事ですよ。

まとめ

関西人が知らないKANSAIということで、外国人が注目する場所や料理が紹介されましたが、本当に知らない事も多くて驚きの連続でしたね。

まだまだ知らない事がある関西は外国人観光客の増加によって、今まで日の目を見なかった場所にも注目が集まる機会になっていくのかもしれません。

20205年に大阪万博の開催も決まり、ますます注目を浴びる関西。

これからは多くの外国人が新たなブームを作っていく時代になっていくのだと思います。

https://niteru-news.info/2019/01/29/post-1576/

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