響-HIBIKI-の映画は原作の何巻までを再現?ちょっとだけネタバレありで解説!

映画「HIBIKI」の公開が10/14(金)にいよいよ迫ってきました。

鮎喰響役を演じる欅坂46の平手友梨奈の初主演という話題はもちろんのこと、北川景子や小栗旬、アヤカ・ウィルソンなど実力派の有名俳優、女優陣が参画することで大きな話題と反響を呼んでいる本作。

原作ファンとして個人的にも楽しみにしている本作ですが、果たして原作のどこまでを映画化するのか?

誰もが気になるところだと思います。

そこで本記事では、映画「HIBIKI」は原作の何巻までを再現しているのか?と予測される部分をちょっとだけネタバレしながら考察してみたいと思います。

本記事は予告映像をもとに原作の内容に触れますので、若干のネタバレを含みます。

ネタバレが嫌な方はそっとブラウザを閉じてくださいね。

HIBIKIの原作漫画「響 ~小説家になる方法~」の最新刊は何巻?

映画「HIBIKI」は「響 ~小説家になる方法~」という「ビッグコミックスペリオール」で連載されている漫画が原作です。

原作漫画は2018年9月現在、10巻まで発行されており、映画化も相まって人気が高まっています。

原作漫画では3巻ごとぐらいに物語に変化を持たせていて、以下のように物語を構成しています。

一巻〜四巻前半

響が高校へ入学し、文学部へ入部。
文芸部での友人、先輩との出会い、響という人間の危うさやマイノリティが描かれるパート。

文芸部での部誌作成を通して響の才能と凄みが周囲へ認知されていき周囲との関係が構築され、響という人間と周囲の人間との適度な距離感ができあがる。

一方である出版社の新人賞に匿名の応募要項を満たしていない小説が届くが、その小説にはものすごい才能が眠っていた。

一度は捨てかけられた小説だったが、その文章と圧倒的な才能に満ち溢れた作品の作者をつきとめようと奮闘するふみの姿が描かれ、最終的に2人は出会う。

2人の出会いから小説の新人賞を受賞することとなった響はその人間性もあいまって文学界で注目の新人としてデビューを果たすこととなる。

四巻後半〜六巻前半 「お伽の庭」を巡る各々の想いと芥川賞、直木賞の同時受賞

四巻から六巻は木蓮の新人賞で衝撃的なデビューをした響を巡る有名作家や新人作家の思惑が描かれ、響と作家たちとの関係や小説への考え方がより深く描かれるパート。

響と同時期に作家デビューした親友のりかをはじめとした作家たちとの関わりや小説に対する考え方のぶつかりを通して、響に興味を示す人間が多く現れる。

その中で芥川賞と直木賞に同時ノミネートされた「お伽の庭」を巡り、その圧倒的な才能と「お伽の庭」の魅力に引き込まれた人間から否応なく注目を浴びることとなる。

周囲の注目をよそに響自身は自分の信念に従い、今まで通りの自分を貫き通し、決して周囲になびくこともない響。

だが、最終的に芥川賞と直木賞のW受賞という快挙を受けたところで本パートは幕を閉じることとなるが、授賞式で問題を起こすとともに世間には素性をさらさない響に世間の目が向けられることとなる。

そして響きは2年生となる。

六巻後半~八巻 有名小説家「響」とマスコミとの確執

2年生になった響。文芸部には後輩も入部し、新メンバーとひと悶着あったものの新たなメンバーとの生活がはじまっていた。

そんな中、同学年のかよこが響がかよこの参考になるようにと執筆したライトノベルを賞に応募してしまい、なんと大賞をとってしまう。

その事実がかよこから響に告げられ、大賞をとった出版社に対して謝りにいくこととなる。

その一方で出版社ではアニメ化をはじめメディアミックスの話が着々と進んでいた。

かよこと二人で出版社に向かった響。

書いたのは自分ではないと謝ったかよこに対し、それでも良いと食い下がる出版社。

なるべく響という名前を隠して謝罪をするが、アニメ化を進めたい編集者はなかなか諦めない。

結局、響はペンネームという条件で小説を使うことを了承し、続きを書くことを約束。

そのまま響だということはばれずにすんだかと思いきや、かよこが最後に「響」という名前を出してしまい、プロデューサーに感づかれてしまう。

そして、そこから響のドキュメンタリー企画がスタートし、テレビ局と響の戦いがはじまる。

同時に進行しているアニメ化企画とライトノベルの出版も大きな話題となり、響という人間に対しての世間の興味がますます高まることとなる。

九巻~十巻 小説家になる方法と新たな刺客

テレビ局事件から数か月後、年末を迎えようとしていた日。

先輩が引退した文芸部はかよこを部長とし、「高校文芸コンクール」に参加することとなっていた。

文芸部のメンバーが各々の作品をつくり、応募をする。

そんな中、新刊を出したリカや昨年芥川賞候補となりつつも惜しくも届かなかった山本春平、今年の芥川賞にノミネートされたアイドルなどそれぞれの小説家に対する想いが描かれる。

ちなみに山本春平というのは映画では小栗旬さんが演じていますね。

そして、またしても響は最優秀賞という形で世間に目を向けられることとなる。しかも今度は実名で表彰の舞台があるため、正体がばれることは避けられない。

そして表彰式へ向かう響。

そこには総裁選を控えた有名大臣もくるとのことで。。。

HIBIKIの予告映像で映っているシーンから原作の6巻までを再現か?

響きの予告動画は劇場で流れる予告動画をはじめとし、TVCMの「レジスタンス編」や「世界を変える編」「対大人編」など数種類の予告動画が放送されています。

HIBIKIの予告動画をはじめ必ずシーンとして入っているのが屋上から落ちそうになる響や会見のシーン、大人たちや同級生を叩いたり蹴りを入れたりといった衝撃的なシーンばかり。

原作を読んでいる人はともかく、そうでない人はいきなり屋上から落ちそうになるシーンだったり、大人を殴りまくるシーンだったりと危ないシーンばかりが印象に残っているのではないでしょうか?

そんな予告動画やTVCMを見てみると、どれを見ても会見シーンが入っているため、少なくとも芥川賞と直木賞の同時受賞会見までは行われると見れるので6巻のはじめまでは絶対に再現されそうです。

そんな中で気になったのが「対大人編」のTVCM。

このTVCMの10秒ぐらいのシーンを見てみると響が電車にひかれそうになるシーンがあります。

このシーンは実は賞を受賞した後のシーンで6巻に収録されています。

やはり響が1年生の時の物語となる1巻~6巻の前半までが描かれるのではないかと思われます。

6巻までは長すぎる!どこかを削った?

上述したように6巻まで映画化していることが濃厚な映画「HIBIKI」

ただし、ここで一つ疑念も。

「そもそも原作6巻を2時間程度の映画にまとめるのはちょいとしんどくないか?」ということです。

これまでの漫画原作の映画を見てみるとだいたい3巻ぐらいの物語が映画化されることが多いので、6巻の途中までとなるといささかエピソードが多すぎる気がします。

よって、一部のキャラが出てこない、もしく大幅にエピソードが削られている可能性が高いと考えられます。

予告動画を見たところ気になったのは文芸部員であるかよちゃんの姿が一切見えないんですよね。

そういった意味ではかよちゃんの存在自体が出てこない可能性が高いのかなと。

ちなみにかよちゃんは響に影響されて様々な問題を起こしていくのですが、実際に響が芥川、直木賞を受賞した響であると知るのは結構後のこととなります。

実際に絡みが多くなり物語に大きく関わるのも6巻の中盤以降となるため、今回映画化するであろう部分では描かれなくても物語ができてしまう可能性があります。

よってかよちゃん関連のエピソードを削って映画を作っている可能性が高いのではないかと思われます。

まとめ

原作の1巻~6巻をまとめた映画となっているであろう「HIBIKI」

原作の世界観を壊さずに映画ならではの良さが見たいものですね。

おすすめの記事